2025 06 / 06
おわりとはじまり
キャリアバンクは6月から新年度を迎えました。
39期も、どうぞ宜しくお願いします。パチリ。
この写真は6/2に開催した「年頭方針発表会」での集合写真です。
会場は自社内にあるセミナールーム
会場には100人弱しか入りきらないため
地方拠点と日中勤務で出られない&入りきらないメンバーはオンラインでの参加です。
昇格者への辞令交付、社長からの授与とシェイクハンド(緊張!)があります。
永年勤続表彰は、代表者(今年は勤続20年M部長)が挨拶の一言
そして各部門から決意表明と今期の方針発表があります
くっ・・・緊張(Mr.J)
カンペが見えなくなって焦ったり、時間が押したり
多少焦りましたが、今年も無事イベント終了でホッとしたところです。
これが終わると初夏だな~と感じます(あくまで個人の季節感)。
北海道庁赤レンガも、新緑が"わっさわっさ"と生い茂ってきました。
オフィス街に緑が豊かだと、癒されますね。
そしてこの季節になると、登場するのが
ふわふわと空中を漂い、足元に舞う白いヤツ・・・って、ゴミじゃないです
そしてこの綿毛が舞うとやがて始まるのが、恒例の「よさこいソーランまつり」
みなさま是非、ベストシーズンの札幌におこしくださいませ。
さて、きょうの本題です(祭りじゃないんだ・・・)。
先週末、同フロアのキャリアバンク職業訓練協会から
「タイの介護技能実習生が卒業式に"踊り"を披露するので、ぜひ取材にいらしてください」
とお誘いを受け、足を運びました。
ちなみに協会では、さまざまな国からの技能実習生を受け入れています。
彼らは道内で仕事に就く前の「入国後講習」を、ここで約2か月受けています。
部屋も会社も別ですが、
同じフロアなので、毎日すれ違っていて顔はみんな見覚えがあります。
「おはようございます」
「おつかれさまです」
最初はカタコトでぎこちない印象ですが
2か月たつと、すっかり慣れてリラックスした表情になっています。
そして日本人より礼儀正しいなぁ・・・と、いつも感じます(笑)。
タイの踊りだけ取材、というのも記事に厚みがないので
この日は冒頭から参加させていただきました。
今回はタイの女子6名、笑顔も立ち姿も美しい子たちでした
彼女たちに訓練校校長や担当講師・スタッフ5名から、はなむけの言葉がありました。
そのいくつかを抜粋して、踊りの写真とあわせてお伝えしましょう。
K校長
「みなさん、修了おめでとうございます。
ここにきた日のこと、おぼえていますか?
まだ4月で、雨がふって
さむい日でしたね。
こころぼそかったことでしょう。
日本語もよくわからず、たどたどしかったですね。
でもしだいに明るい笑い声があふれて
日本語も、じっさいにつかってみて、自信をふかめましたね。
そして
明日からはしごとです。
介護しせつは、自分がたのしむ、面白いがるばしょではありません。
利用者のかた、しせつのかたの注意は、素直にうけとめて、かいぜんする。
あいての身になり、いちばん良いほうほうを、かんがえてくださいね。
これから3年間、みなさんはどうしますか?
日本語の能力をたかめる、そして
3年後、「介護福祉士」をめざしてほしいですね。
タイも高齢化がすすみ、介護があたりまえになっていく時代です。
みなさん、介護のスペシャリストとして、ぜひ資格をいかしてください。
さあ、あすから仕事です。
わたしたちは、これから1年間、毎月みなさんのようすを見にくるので
なんでも話してくださいね」
F先生
「さみしいですね~(笑)
おぼえていますか?
日本のスタイル。
"ものを返すときは、借りたときよりきれいにして返す。
チームでれんけいし、相談する"
日本では、ルールをまもれば、かならず仲間にはいれます。」
しせつでは、いろんな利用者さんがいます、
ストレスも、大小あります
ストレスとじょうずにむかいあいましょう。
泣くのはいいことです
札幌のおばあちゃんは、ここに(自分を指して)います。
なにかあったら、いつでもそうだんしてくださいね。」
今度は、実習生たちからひとことずつ挨拶しました。
「さいしょはドキドキ不安でいっぱいでした。
でもキャリアバンクのかたは、わたしのかぞくみたいでした。
いつも幸せなきもちになりました」
「さいしょのころは、日本人のはなすことばが早くてききとれなかった。
でもすこしずつ自分のことばでせつめいできるようになって
成長をかんじることができました。
せんせいたちのおかげです」
「先生は、まるでお母さんのように
いろいろなことを教えてくれました。
わたしも先生のように、介護をおしえる先生になりたいです。
そして利用者さんをかぞくのようにしあわせにしたいです」
「日本の生活になれるのは、かんたんなことではなかったです。
でも、みんなでいっしょに楽しい時間をすごしたから
ここまでこれました。
からだと、こころ
ひととのつき合いかたなど、とても勉強になりました」
(あれ?
なんだろう、 おかしいな
目から何かがあふれてきたんですけど・・・)
このあたりから、参加者全員、目頭を押さえたりすすり泣きがきこえてきました。
そして
以前、となりの教室で一緒に学んだ「介護科」の生徒(全員日本人)のうち
特に仲の良かった生徒2名から届いた
「お祝いのメッセージ」がプリントで渡され
彼女たちが歓声をあげました。(↓現物)
「ご卒業おめでとうございます!
新たな門出を心よりお祝い申し上げます。
たくさんの笑顔で、幸せいっぱいの毎日をすごされますように
お祈り申し上げます」(日本人受講生Sさん)
「6名の技能実習生の皆さん、資格取得、修了おめでとうございます。
日本での生活も不慣れな違和感などもあり、色々と大変だった中で
多少以上の苦労もあったと思います。
そうした中での資格取得、本当に良かったです。
これからも仲間、同士です。
赴任先でぜひ頑張ってください」(日本人受講生Yさん)
修了式の最後に、タイの民族舞踊が披露されました。
5分ほどの短いものでしたが
自身と誇りに満ちた表情で
指先まで優雅さを表現していて、素晴らしかったです。
その後、メンバー全員、太陽光のあふれる場所で記念撮影。
なんだか心が現れる修了式でした。
(協会のHPレポートはこちら)
この先、介護施設で働く外国人をみかけたら
きっと彼女たちの事を思い出すと思います。
もしかすると自分が利用者になる時は
外国人のお世話になっている可能性が高いかもしれません。
やわらかい頭と心で、その時を迎えたいと感じました。
(広報F)