2005 12 / 05

オーロラ

同じビルにある紀伊国屋書店で現在開催されている、 オーロラのスライドショーを、通りかかったついでに何気なく見た。
(勤務中ではありません、念のため)

自然は好きだけど、理科は苦手な私にとって オーロラ=天体系 というイメージがどうしてもある。
それにテレビで見たことのあるオーロラは、じかに見たことのある人が感動したときの美しさを映像にリアルに表現できているとは思えないものだった。 だから正直、あまり期待はしていなかった。

ところが、数十分のミニスライドショーで、私はその迫力と美しさに、予想以上に感動してしまった。
そしてまた効果的なBGMと、オーロラの映像とともに映し出されるさり気ないコメントに、 不覚にも涙が出そうになった。
周囲の観客のなかには、目頭を押さえている人も。
日常生活では体験できない、不思議な感覚がそこには存在していた。
簡易なスライドでこんなに感動するのだから、実際にその神秘的な自然現象を体験したならば、 人によっては人生観が変わってしまうだろうと思った。

その日はオーロラを撮影したご本人、中垣哲也氏がギャラリーに待機されていて少しだけお話をすることが出来た。
まさに人生観が変わって、オーロラがライフワークになった張本人である。
印象的だったのが、とても真っ直ぐな目をした方だということ。
訪れるお客様一人一人に接する姿が、とても真摯なのだ。
それは、写真集を買ってほしいとか目先の目的ではなく(いや全然ないわけでもないんでしょうが) 一人でも多くの方に、オーロラの素晴らしさ、地球や宇宙の素晴らしさを伝えたい・・・ その静かなエネルギーが、そばに居るだけで磁力のように伝わってくるのだ。

「いつも空を眺めている人は、どんどん純粋になっていくのかもしれない」
そんな事を考えた。
日々の些細な出来事や、つまらぬ人間界の欲望や争いなど宇宙的な視点から見れば、 一瞬の一生物の小さな営みに過ぎない。
人間は一生のうち、空を眺めている時間の長さでそのスケールが違ってくるような気がした。

中垣哲也氏のホームページ
http://www.starrysight.com/

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