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年上部下との関わり方、悩んでいませんか?

2025年9月8日

カテゴリー:コラム

長年、会社に貢献してくれたベテラン社員。

豊富な経験と知識は、組織にとって大きな財産ですよね。でも、その一方で、新しい技術や働き方への適応、年功序列の組織風土が根強く残っていると、年上部下へのマネジメントに悩むリーダー層が増えていると日々感じています。

しかし、この悩みを放置してしまうと、ベテラン社員のモチベーション低下や、組織全体の生産性ダウンを招きかねません。今回は、そんな悩みを少しでも軽くするためのヒントと、研修のご案内をさせてください。

年上部下との関わり方、こんなお悩みはありませんか?

管理職の方々からよく聞かれるのは、次のようなお悩みです。

  • 「プライドを傷つけそうで、指示や注意がしづらい…」
  • 「新しいやり方を提案しても、なかなか受け入れてもらえない…」
  • 「自分よりも経験が長いから、何を教えたらいいかわからない…」

こんな風に感じている方は、決して少なくありません。でも、ベテラン社員の方も、もしかしたらご自身のキャリアや役割について、モヤモヤを感じているかもしれません。「何を期待されているんだろう?」「自分の居場所はどこにあるんだろう?」そういった気持ちに寄り添うことが、関わり方の第一歩かもしれません。

関わりの鍵は「対話」と「リスペクト」

では、どのようにすれば年上部下と良い関係を築き、効果的にチームを動かせるのでしょうか?鍵となるのは、「対話」「リスペクト」です。

1. 経験と知恵へのリスペクトを示す

まずは、これまでの貢献に対する感謝と敬意を伝えることが大切です。「〇〇さんのこれまでのご経験から、この課題についてどう思われますか?」「以前、同じようなプロジェクトをされた時の成功要因は何だったのでしょうか?」このように、相手の経験を尊重し、意見を求めることで、信頼関係を築くことができます。

2. 「教える」ではなく「対話する」

一方的に指示を出すのではなく、対話を通じて目標や課題を共有することが重要です。「なぜこの新しいやり方が必要なのか」「この取り組みで、どんな成果が期待できるのか」「あなたに期待する役割は何か」といった背景を丁寧に伝えることで、納得感を持って前向きに取り組んでもらいやすくなります。ここでは、相手の意見もしっかりと聞き出す「コーチング」のスキルが役立ちます。

3. 自分の意見も伝え、関係をフラットに

また、年上だからといって自分の意見を言わずにいると、かえって関係がぎこちなくなることも。「アサーション(自分も相手も大切にする自己表現)」のスキルを使うことで、相手を尊重しながらも、自分の意見や考えを率直に伝えることができます。「私はこう考えているのですが、〇〇さんはどう思われますか?」このように、対等な立場でコミュニケーションをとる姿勢が、風通しの良い関係を築く上でとても重要です。

研修が年上部下との関わりに貢献できること

これらの関わり方を実践するため、当社の研修では、「年齢や役職に関わらず、円滑なコミュニケーションを築くためのヒント」を提供しています。

具体的な研修内容としては、

  • 相手の経験を尊重したコーチングスキル
  • 自分の意見を適切に伝えるためのアサーションスキル
  • 心理的安全性を高めるためのコミュニケーション手法

など、実践的なスキルを習得するお手伝いをします。

研修はあくまで関わり方のきっかけです。しかし、これらのスキルを身につけることで、年上部下との関係性が改善し、チーム全体のパフォーマンス向上につながる可能性があります。「どうせうちのベテラン社員は…」と諦める前に、ぜひ一度、私たちにご相談ください。貴社の状況に合わせた最適な研修をご提案させていただきます。

年上部下との関わりに課題をお持ちの皆様、ぜひお気軽にお問い合わせくださいね。

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