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【事例紹介】「忙しいのに研修?」に答えを!行動変容を可視化した研修効果測定のヒント

2025年10月17日

カテゴリー:事例紹介

「研修を導入したいけれど、本当に効果があるの?」 「受講者が忙しい中、時間を割く意味をどう説明すればいい?」

人事担当者の方から、このようなお悩みを伺うことは少なくありません。上司からは「費用対効果」を問われ、受講者からは「時間の意義」を問われ、板挟みになってしまう…という状況に、多くの方が共感されるのではないでしょうか。

今回、初めて研修を本格導入された企業様での事例を通して、研修の結果を「定量的」に測り、社内への説明責任を果たしやすくするためのヒントをご紹介したいと思います。

【研修実施の背景】「数から質へ」と「効果測定」への意識変化

ある札幌の企業様では、2024年度に初めて本格的な研修を導入されました。

2年目にあたる2025年は、どのくらいの受講者が学んだことを実践に移すことができたのか?を

可能であれば定量で測りたいというご相談をいただきました。

<2025年度の目標>

  1. 受講者が「今、学びたいこと」を実施したい
    • → 事前アンケートを実施し、テーマを「フィードバック&後進育成の為の業務委譲」に決定。
  2. 研修効果を「定量的に」測定したい
    • → 研修後に「行動変容」を測定する仕組みを構築。

特に、2つ目の「効果測定」への強いご要望は、研修の意義を社内で確固たるものにしたいという人事担当者様の強い意志の表れだと感じました。

【研修当日】講師による「飽きさせない」工夫

今回は、管理職の方を対象に「業務委譲」の研修を実施しました。

講師は、一方的な講義ではなく、受講者の皆様が「飽きない仕掛け」を随所に工夫して盛り込みました。その結果、研修中は終始、受講者の皆様が積極的に発言し、活発なグループワークが行われ、非常に満足度の高い結果となりました。

座学だけでなく、受講者自身が「自分事」として考え、手を動かす体験型研修は、満足度を高めるだけでなく、その後の行動変容にも繋がりやすくなります。

【研修終了後】定量データで証明する「行動変容」

今回最も重要だったのが、この効果測定フェーズです。

「研修を受けて終わり」ではなく、「研修後に受講者の行動は変わったのか?」を定量的に測定するため、アクションプランシート(研修中に作成した具体的な行動計画)に基づいたアンケートを研修終了後約2か月後に実施しました。

アンケートでは、主に以下の点を質問しました。

  • アクションプランで計画した内容は「実際に完了しているか?」
  • 行動に移す上での「障壁はあったか?」
  • 行動変容に対する「周囲の反応はどうだったか?」

このアンケート結果を分析したところ、約6割の方に「行動変容」が見られるという結果が得られました。

【ご担当者様へ】

研修を導入してみたいけれど社内への説明が難しい…とお悩みの方は、一度弊社営業担当までご相談いただけますと幸いです。

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