管理職の方向けにインバスケット研修を実施致しました。
先日某企業の管理職クラスの方を対象に、インバスケットという教材で“判断力”を強化する研修を実施致しました。来年度の研修コンテンツをご検討されている方に向けて、その様子を少しご紹介いたします。
■研修の目的
・現場で起こる様々な問題に対する優先順位の付け方を習得する
・優先順位の付け方を社内で共有することで見識の統一を図る
まずはインバスケットに関する基礎知識を確認し、
60分でインバスケット問題(20問)に取り組みます。(演習)
取り組んだ問題に優先順位をつけ、それをグループ内で共有します。
さらに、優先順位が高い問題の具体的な対処方法もグループごとに発表し、
該当組織の課題は何かというところまで考えていただく演習中心の研修です。
(10時~17時までの1日研修です。※お昼休憩1時間含む)
■インバスケットとは?
現場で起こる様々な問題に対しての対応策を瞬時に意思決定し、適切な相手に支持を出す演習方法です。そもそも1950年代アメリカ空軍の教育訓練で使用されてきたトレーニング方法で、極限状態の状態でも冷静な判断を下すための力を身に付けるために活用されていました。インバスケットで設定された環境は、管理職の立場を疑似体験することができる環境であり、ビジネスの現場での優先順位、指示の出し方を学ぶことができます。
※インバスケット(日本語に訳すと「未処理箱・未決済箱」)
■当日の様子
基本的な設定等を確認したあとは、早速演習開始です!
問題は全20問あるのですが、問題を読み込むだけでもある程度の時間がかかります。
主人公になったつもりで緊急事態下で発生する様々な問題にそれぞれの対処方法と優先順位をつけていかなければなりませんので、頭から煙がでそうなほど脳みそフル回転で臨んでいただきます。皆さん集中した1時間を過ごした後は、休憩タイム。
しっかり休んだあとは、重要度と緊急度のマトリックスに20の問題をどこに当てはまるか個人で考え、その後グループでお互いにどこにどの問題を置いたか共有し発表していただきます。
「え!?この問題は一番緊急度が高いんじゃない?」
「そうかな。どうにかなると思うから優先順位下げたよ」など
同じ会社の同じくらいの階層の方でも認識の違いがあることが分かりました。
最後は、優先順位が高い問題に対して、具体的にどう対処するのか?を
グループワークで話し合っていただき、発表し合っていただきます。
ここでも様々な意見が飛び交っていました。
■研修のポイント
当社のインバスケット研修では、どのくらい正解率が高いのかを重要視するのではなく、
●自身の優先順位付けと他者の優先順位付けにどれだけのズレや違いがあるかに“気付く”こと。
●問題発生した際にできるだけ対処方法を具体的に素早く判断していく練習をすること。
などを大切にしています。
対処方法については演習を重ねる度に、より具体的にスピーディーに判断ができるようになっていきます。(今回の受講した皆さんも実感された様子でした。)
■受講者の声
・「自分が考える優先順位と他の人の優先順位が異なることが気づきとなりました!」
・「久々にこんなに集中して頭を使った気がします。優先順位の付け方と後回しにしがちだけど重要度が高いことをどう処理していくかという部分が大変勉強になりました。」
皆さん大変積極的にご参加いただきました。ありがとうございました。
“判断力を強化したい”、“優先順位をつける力を向上させたい”など
お考えの際はオススメな研修テーマかと思います。
ご検討の際は、下記ページよりお気軽にお問合せください。
https://www.career-bank.co.jp/jinzai/contact/