「暑気払い」で暑さを乗り切れ!夏場に元気になる食べ物はなに?

更新日/2020.07.10

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「暑気払い」とは、暑さの厳しい夏に、冷たい食べ物や身体を冷やす効果がある食材、そのような作用がある漢方や医薬品などで、身体にたまった熱気を取り去ること。

熱を払い、弱った気(エネルギー)を元に戻して「元気」になろうというわけです。

 

江戸時代の川柳に「枇杷(びわ)と桃 葉ばかりながら 暑気払い」というものがあります。

江戸時代には、琵琶や桃の葉には体を冷やす作用があるとして、葉を煎じた「琵琶葉(びわよう)」の薬湯につかる風習があったことから詠まれたもの。

「葉ばかり」と「憚りながら」をかけて、「(本来は実を食べるはずの)ビワとモモの葉っぱばっかりですいませんがひとつ暑気払いでも…」という意味の句です。

 

今回は古くから日本で行われている風習の1つである「暑気払い」を行うためのオススメをいくつかご紹介したいと思います。

 

◇ 麦 ◇

6月から7月にかけて収穫される麦には身体を冷ます作用があります。

暑さで食欲が無くなるこの時期に良く食べられるそうめんや冷や麦は夏バテを予防するのに最適です。

実は7月7日の七夕は麦の収穫を祝う日でもあり、その日にそうめんを食べると夏の間は無病息災で過ごすことが出来ると言われています。

そういえば暑い時においしいビールの原材料もまさに麦。身体を冷やし、優れた利尿作用を持っているので、体内から老廃物や水分などを体外へ排出することが出来ます。

言うまでもありませんが、飲みすぎにはご注意を!

 

◇ 瓜(うり) ◇

西瓜(すいか)、胡瓜(きゅうり)、冬瓜(とうがん)、苦瓜(にがうり=ゴーヤ)、南瓜(かぼちゃ)は、夏が旬の食べ物です。

西瓜や胡瓜は体の熱を下げ、利尿作用で余分な水分を出してくれます。苦瓜はビタミンCが豊富で、夏バテ防止にもぴったり。

冬瓜は、冬までもつことからその名がつき、古くから暑気払いに効く食べ物として重宝がられていました。南瓜は栄養豊富で糖質も多いのが特徴で、保存性が高いため、冬至に食べる風習もうまれました。

瓜は総じて栄養価が高く、体力が衰える夏場に効果的なうえ、冬まで保存し健康維持に役立てることができます。今のように研究が進んでいない時代に、経験と知恵で体を維持していたことに驚きますね。

また体のバランスをとるには、冷やすだけではなく、温めることも大事だとされているので、冷たいものばかりでなく、温かい料理もいただくのがポイントです。

 

◇ 甘酒 ◇

冬の飲み物と思う方が多いかと思いますが、甘酒は夏の季語。

江戸時代には、甘酒売りが天秤棒をかついで売り歩き、暑気払いに飲む習慣がありました。井戸水で冷やした甘酒は、とても人気だったそうです。

甘酒は必須アミノ酸やビタミン、ぶどう糖やオリゴ糖などをたっぷり含み、「飲む点滴」ともいわれる栄養ドリンクです。米を発酵させて作るノンアルコールの発酵食品なので、腸内環境を整える働きもあるそうです。冬は熱い甘酒を飲みますが、夏は冷やしたものが好まれ、生姜汁を入れる場合もあります。美味しい甘酒で暑気払いしてみるのも、乙なものですね。

 

◇ ミントティー ◇

ミントの成分は、直接体温を下げる効果があります。また気分を爽快にして、交感神経の興奮を抑えるので、夏バテ対策にぴったりの飲み物。

ミントティーは体温を下げるだけではなく、交感神経の興奮を抑え、副交感神経を働かせて、暑さ負けを防いでくれます。

夏の平均気温が40度以上になるモロッコでは、砂糖入りの熱いお茶に生ミントを入れたものを飲んで暑さ負けを防いでいるそうです。

日本では生ミントを毎日入手するのは、栽培していないと難しいので、ティーバッグで代用しましょう。

ミントティー、プーアールティーのティーバッグを同時に容器に入れ湯を注ぎます。5分くらいしたらティーバッグを引き上げ、室温まで冷めたら冷蔵庫で冷やします。

プーアールティー以外のお茶でもお試しを。

冷蔵庫で一晩置く水出しもOKです。

 

◇◆◇◆◇◆◇

 

夏バテは、日常生活を脅かすほどの症状ではありませんが、悪化すると慢性疲労につながる事があります。

適度に汗をかき、体に良い食事をすることで、体調が整い、精神も安定して、秋以降の季節も体のトラブルに悩まされることがなくなります。

「暑気払い」をすることで、健やかで元気に過ごしたいですね。

 

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つむぎ

キャリアバンク株式会社 メディカル事業部