2005 07 / 27

禁煙 そして トラボルタ

 夫のお父さんから、彼の息子(つまり私の夫)を禁煙させてくれないかと相談された日。

 「あんなにおいしそうにタバコを吸う姿を見ると、とても言えませんよ」 とやんわりと断ると、体に悪いからどうかやめさせてくれと息子を思う父は切々と語る。

 そして最後に言ったのだった。「子供を作ればやめるんじゃない?」と。

 ここで初めて、タバコの話は単なる前説だったと私は悟るのであった。

 タバコといえば、ジョン・トラボルタ。
今から26年くらい前、池袋の映画館で『サタディ・ナイトフィーバー』を観た。グリースをべったりつけ、髪をとかすしぐさに映画館に来ていた小さな女の子は、大声で叫んだ「バッカみたい!!」

 最近のトラボルタはすっかり、悪役も板についてあの大きな顔を覆うように劇中何度も、顔の前でタバコをくゆらす。

 マジシャンのようにタバコをもてあそびながらセリフを吐く彼を、26年前は想像もしていなかった。

 映画「ブロークン・アロー」でぜひ彼に会ってみてほしい。

 なつかしいと思うのは私だけだろうか。

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